こんにちは。
例年とは違う、ゴールデンウィークが終わりました。
今年は、新型コロナウイルス感染(疑い)の依頼者への通訳体制も想定し、少々緊張気味でした。
今回は、聞こえる者(以下、聴者)と聴覚障がいの方とのコミュニケーションの1つ、筆談について。
筆談が苦手
聴覚障がいの方の中でも、筆談が苦手な方は結構います。
つまり、筆談では伝わらないことがよくあります!
筆談、それは、日本語を書く、読む、そして理解するということです。
例えば、友人や実家の車を借りたいから鍵を貸してほしいという状況にあるとして、
「明日、車を使いたいので、車の鍵を私に貸してほしい」
と、聴者であれば、書くことも、読んで理解することもできると思います。
聴覚障がいの方が、この状況を書いて伝えようとした場合、
「明日、車を使いたいなので、車の鍵は私を貸してほしい」
といったような文章になる方がいます。
「ろう文」と言われることもありますが、主に助詞の使い方が難しいようです。逆に、書かれている日本語を読んで理解することも難しいといえます。
他愛のない話ならなんとなくでもいいのですが、これが仕事の指示などであればそうはいきません。
職場の聴覚障がいの職員と筆談するときは、その方に日本語のリテラシー(読み書き能力)が備わっているか見極める必要があります。そのうえで、その職員にあった最善のコミュニケーション手段を選ぶことが重要です。
まとめ
筆談が必ずしも有効ではない場合がある、ということをお伝えしました。
次回はこの続き、リテラシーと具体的なコミュニケーション手段を中心に書いていきたいと思います。
よろしくお願いします。
通訳男士
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