聴覚障害の方が、聴者とコミュニケーションをとるときは、口の形も見ています。
聴覚障害の職員とやり取りが多い聴者の職員との位置関係は、工夫が必要です。
デスクワークなら隣り合った位置
筆談でのやりとりが主になることを考えると、聴覚障害職員と聴者職員は隣り合った方がいいです。理由は、やはりすぐ書いて伝えることができるからです。
ただ、書いた文字を声にして伝えるような場合は、
文字と声だけでなく口の形もヒントにしながら話を聞くので、向き合ってやり取りを行う必要があります。
聴者であれば、パソコンを見ながらでも隣の人と会話できますが、聴覚障害の職員との会話はそうはいきません。
デスクワークで対面の席だと、いちいち立ち上がらなければならないこともあり不便になります。
立ち仕事なら対面の位置
工場でのライン作業のような立ち仕事の場合、すぐに紙とペンを出して筆談するということが難しい場合もあります。
職場環境にもよりますが、手話がわかる聴者職員の場合は、聴覚障害職員とは対面の方がよいです。
手話がわからなくても、口を大きく開けて指示を出したりするような場合には、やはり対面の方がよいでしょう。 立ち仕事で隣り合った席だと、筆談のないまま、指示を見つつ口を見るということが難しくなります。
作業と口元が同時に見られるような指示だしができれば一番いいです。
まとめ
聴覚障害職員と聴者職員との位置関係は 工夫が必要です。
デスクワークなら隣り合う位置の方がよいです。
立ち仕事なら対面の方がよいです。
職場環境や業務内容にもよりますので、必ずこれがよいというわけではありませんが、参考になればと思います。
よろしくお願いします。
通訳男士
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