朝礼や定例など、個人に対してではなく、全体にちょっとした連絡をするような場面も多々あると思います。
そんなとき、聴覚障害の職員には、伝達内容の情報が届かないことがあります。
その情報を保障するためは、2段階で伝えることができれば改善できます!
2段階とは、連絡中と終了後すぐ
聴覚障害の職員と1対1で話している場面であれば、確認をとりながら進めていけます。
(具体的には、前回の記事を参照してください。)
ただ、そのような場面ばかりとは言えません。
上司が話していて、それを聞く職員の中で聴覚障害の方がいるような、一方的に話を聞くような場合では、少し工夫が必要です。
連絡中の情報保障
話しているのと同時に内容をすべて伝えていくのは難しいです。
なので、以下の点は、はっきり書き出して伝えます。
1、話されている内容のテーマ
2、話の骨子、ポイント、要点
3、結論
紙に書いてもいいですし、パソコンに打ち込んでもいいと思います。
この3点で、充分であれば、それでいいかもしれません。
ただ、細かなニュアンスや伝えきれなかったことなどもあると思います。
終了後すぐのフォロー
伝えきれなかったことも含めて、話の内容をあらためてまとめて書きます。
議事録とまでは言いませんが、文字にしてフォローします。
このときは、紙に書いてもいいですし、メールで送ってもいいと思います。
そうすれば、話の内容を補完でき、業務連絡を職員全体できちんと情報共有することができます。
後でまとめるなら連絡中の情報保障は不要か
話の内容を後でまとめてメールなどするなら、わざわざ2段階にしなくてもいいのではないかと思うこともあるかもしれません。
しかし、1段階目をなくした場合、上司が前に立って話しているのはわかるけど、内容がわかりません。
周りは話を聞いて笑っているけど、なんで笑っているのかはわかりません。
この集団の中の孤独を職場で感じる方も中にはいらっしゃるようで、避けたいところです。
その場への参加、場の共有は、非常に大事です。
まとめ
職員全体への連絡は、連絡中と終了後すぐに情報保障をします。
連絡中の情報保障は、要点を伝えます。
終了後すぐは、細かなところや書ききれなかったところをフォローします。
2段階の情報保障で、聴覚障害の職員の参加の保障をお願いします。
通訳男士
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