こんにちは。
今回は、ここぞというときのコミュニケーション手段についてです。
前回は、聴覚障がいの方との日常的な職場でのコミュニケーション手段について書きました。
日常的な職場ということで、基本的な職場でのやりとりを想定していました。
ここぞというときの場面
今回のここぞというときとは、どんな場面か。
職種や業務内容にもよると思いますので、一般的な共通して言えそうな内容で考えてみます。
・入社当初の業務説明や職場紹介時
・転勤や配置替えの通達時 ・異動先での業務説明時
・上半期や下半期等の定期的な業務報告や面談
・契約行為時(雇用形態の変更など)
主にこんなときでしょうか。
ここぞというときのコミュニケーション手段
このようなときは2つ。
1、手話通訳者の派遣(手話を母語とする方向け)
2、要約筆記者の派遣(日本語を母語とする方向け)
1は、よくわかっていただけると思います。
2は、話し手の説明(声)を要約しながら紙に書いたりパソコンで打ったりして伝える人です。
ここぞというときは、これらの専門知識を持った方を現場に入れることをお勧めします。
やりとりを円滑に進めることができるのはもちろん、その聴覚障がい職員がきちんと理解できているかを把握できますし、質問や疑問点をすぐに返しその場で解決することができます。
これにより、何を考えているかがわかり、会話が成立していると双方で実感することができます。
特に、契約を交わすようなときは、内容を理解・納得して名前と印を押してもらうためにも必ずお願いしたいですね。
そして、基本的に、手話通訳者や要約筆記者は守秘義務がありますので、情報漏洩はないはずです。
ここぞというときプラス
聴覚障がい職員とのコミュニケーションがうまく取れていないと考えられるとき
聴覚障がい職員が手話通訳者や要約筆記者を介しての仕事上の悩み相談等を希望しているとき
手話通訳者や要約筆記者を入れた方がいいかな とか
希望が出ているようなとき はそのようにしていただきたいと思います。
まとめ
ここぞというときの場面では、専門知識を有する、手話通訳者や要約筆記者を現場に入れましょう。
職場でのコミュニケーション手段は、
・日常的な場合(職員同士でのコミュニケーション)
・ここぞというときの場合(手話通訳者や要約筆記者を介してのコミュニケーション)
で分けて考えていただきたいと思います。
上手く使い分けて聴覚障害の方と仕事している企業さんも結構あります!
よろしくお願いします。
通訳男士
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