こんにちは。
今回は、手話そのものについて、書いてみたいと思います。
前回は、手話といっても、日本には2つの手話があるという内容でした。
手話にまつわる誤解を交えて書いていきます。
手話って世界共通?
よく、聞かれます。答えは、NOです。
国によって違うどころか、地域によっても、年代によっても違います!
音声言語で考えれば、英語、フランス語、韓国語と様々であり、日本語でも津軽弁、京都弁、鹿児島弁、ご高齢の方がよく使う言葉や若者言葉、違いがありますよね。
それで同じで、アメリカ手話、フランス手話、韓国手話と様々であり、日本手話でも地域性や若者言葉など違いがあります!
このため、外国の手話を通訳どころか、見ても全くわかりません。また、日本でも全く違う地域から転居されてきた方の最初の手話通訳は、ド緊張なのです。
手話がなくならないのはろう学校のおかげ?
音声言語とは違い、手話の場合は、圧倒的に話者の数が少ないです。
親は聞こえる者(以下、聴者)というろう者が多いですし、子どもは聴者というろう者も多いです。
また、配偶者は聴者というろう者もいます。
親が聴者、子どもが聴者、配偶者が聴者の確率が高いので、よく90%ルールとかいったりします。とにかく、マイノリティですね。
逆に、家族全員ろう者となると、デフファミリーといったりします。
そんな中、手話が絶えず生きてきたのは、ろう学校の存在が大きいでしょう。
手話が母語という方が大多数となるので、逆に音声日本語がマイノリティになるのです。
先輩から手話を学ぶ、そしてそれを後輩に伝える、こうして手話を継承しています。
世界で最も新しい言語とされる、ニカラグア手話。ご興味のある方は、調べてみてください。ろう学校のことも出てくると思います。
ろう学校=手話?
そういうわけで、ろう学校は手話!と言いたいのですが、そうでもないというのが現状のようです。
ろう学校の第一線で働いているわけではないので、最近の教育事情が詳しくわかりませんが、児童・生徒に合わせて手話も口話も使えるものは全て使うといった感じだっように記憶しています。
ろう学校でも、手話オンリーで授業というわけではありません。
ただ唯一、日本手話を第一言語、日本語(読み書き)を第二言語として、バイリンガルな教育で進めているろう学校も一校あります。
まとめ
手話は、国そして地域により異なります。
マイノリティでも、ろう学校のような手話話者が集まる場所があれば手話は失くなりません。
ろう学校が失くなってしまったら手話も危ないのではと思っています。続いて欲しいですね。
よろしくお願いします。
通訳男士
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