聴覚障害の職員を雇用していても、周りは全員聴者という職場も多いかと思います。
仕事の悩みを仲間に相談できる環境は珍しいのではないかと思います。
なので、聴覚障害職員の上司の方は、業務の指示や指導ではきちんと向き合ってほしいのです。
仕事のミスほど指摘すべき
聴覚障害の方だけの話ではありませんが、 仕事のミスは、きちんと指摘してください。
気を遣って「大丈夫」といって代わりに処理してくださる心優しい上司の方。
何がダメでミスしたのかわからないままだと、改善できないまま、同じことを繰り返すことになりますよね。
職員が聞こえないから言うよりこっちでやった方が早いとか、
聞こえないというハンデがあるから配慮してあげようとか、などで片付けるべきではないです。
これって結構ありがちなのかなと思います。
こうした場合、
周りの職員からしてみれば、
「まただよ…足引っ張んないでよ…」
聴覚障害の職員からしてみれば、
「言われた通りにやってるし、何も言われないし、これで大丈夫…」
と、行き違いが生じてしまいます。
一生懸命に言われた指示どおり仕事をしているのに、間違っていることすら気付かない。
これは不幸以外の何物でもありません。
こうなってしまうと、 お互いにとって悪いだけでなく、職場の雰囲気も悪くなってしまいます。
こうならないためにも、 聴覚障害の職員が仕事上ミスした場合は、聴者の職員と同じように、
きちんと指摘してください。
聞こえないから大目に…とか不要です!
前回の記事では、ろう文化は確認の文化、という内容で書きました。
確認の文化というように、仕事でも指摘を通して、きちんと確認を取りながら進めていける方が、
聴覚障害の職員にとってありがたいのです。
そして、指摘の内容がきちんと理解できれば、期待された仕事もきちんとこなせるはずです。
聴覚障害の職員とのコミュニケーション手段は、以前の記事でまとめています。
記載にあるような工夫をして伝えてもらえれば、聴覚障害の職員もわかりやすいし、
手話通訳者や要約筆記者を介することで間違いなく指摘できるはずです。
まとめ
聴覚障害の職員であっても、仕事のミスは必ず指摘してください。
特に、ろう者は確認の文化であるため、指摘されて確認できた方が自然です。
指摘の仕方は、聴覚障害の職員とのコミュニケーション手段を参考にしてください。
よろしくお願いします。
通訳男士
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