聴覚障害者とお仕事!本当にわかってくれたかの確認方法

ろう者は確認の文化

ということで、仕事においての確認はどうすべきかということについてです。



そのうなずきは本当にわかってくれたか

聴覚障害の職員に対する指示や指摘をしたとき、その職員から、

「わかった」かのように、 うんうん、とうなずきの返事をしてくれることがあります。


そのうなずきは、

本当に理解した上での「わかった」なのか…

わかっているように見えているだけなのか…


本当にわかってくれたかの確認をした方がいいかもしれません。



ベストな確認方法は実際にできるかどうか

確認する方法として、

指示としてお願いすることも、

指摘として改善を促すことも、

実際にやってもらうということが重要です。


業務の指示も指摘も、口で言っただけ、また書いて言っただけだと、本当の意味で理解してもらえているかまではわかりません。


なので、 指示や指摘で伝えたことをその職員が実際に行動に移せるか一緒に確認しましょう


それで出来ていれば、きちんと「わかった」ということになりますし、

出来ていないなら、実際はどうしてほしいかを見せて一緒にやりましょう。


特に、手話が母語であるろう者の職員に対しては、筆談でも伝えきれないということは、やむを得ません。

とした場合は、やはり 実際に正解をやるとした方が、説明するより早いのです。



「わかった」の手話をしているか

おそらくですが、

最初に挙げたような、うなずいているだけのときには、手話はしていないと思います。


「わかった」という手話は、

手のひらで胸を数回叩く

よく言うOKサイン、 

です。


わかってない、というときにこの手話は出ないはずです。


なので、もし、 うなずいてはいるけど、手話はない、 というとき。

実際に動作を伴った確認をした方が良いと思います!


 逆に、この手話が出ていたら、ちゃんとわかってくれているのではないでしょうか! 


こういうこともあって、

聴者側も簡単な手話は覚える、といったことはした方がいいわけです。

職員を見て一目でわかるので、企業さま側にとってもいいのです。


「わかる」という手話、

逆に「わからない」という手話、

意思表示の一歩にもなります。


是非、手話も覚えてほしいと思います。

(「わからない」の手話は、説明しにくいので、YouTubeか何かで検索してください…誰かが紹介していると思います…笑)



まとめ

うなずいているが、本当はわかっていないこともありますので、確認した方がいいです。

確認は、実際に動作にしてやってもらいましょう。

「わかる」、「わからない」の手話も判断のポイントになります。

簡単な手話は、覚えてしまいましょう。その方が確実で時短にもなります! 


よろしくお願いします。


通訳男士

通訳男士の旅 〜聴覚障害者と仕事〜

手話通訳者の視点から、聴覚障害者と仕事、雇用に必要なことは何かを考えます。

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